Our Stories
内科専攻医・Our Stories
2026年10月(澁谷 智花Dr・内科専攻医2年目)
ASN Kidney Week 2026に参加して
2026年10月、米国コロラド州デンバーで開催されたASN Kidney Week 2026に参加し、ポスター発表を行いました。今回が初めてのASN参加でしたが、学術的な学びはもちろん、多くの先生方との交流を通じて刺激を受けた5日間となりました。

このポスター発表から得た経験は本当に大きかったです
腎臓病研究の最先端に触れ、刺激たっぷりの5日間
ASNの大きな魅力は、腎臓病に関する最新の知見を、世界中の研究者や臨床医から直接学べることだと思います。臨床から基礎研究まで幅広いセッションが開催され、Late-Breaking Clinical Trialsでは、まだ論文化されていない臨床試験の結果についてもいち早く知ることができました。
特に印象に残ったのは、ループス腎炎や膜性腎症に対するB細胞標的治療に関するセッションです。両疾患の病態生理を踏まえ、治療戦略の違いについて解説されており、病態の理解と治療選択を結びつけて考えることの面白さを改めて感じました。また、AKIのセッションでは、KDIGOガイドラインの策定に携わる先生方の講演を直接聞くことができたことも、貴重な経験でした。
さらに、海外の先生方と症例について直接ディスカッションできたことも大きな収穫でした。日本ではまだ承認されていない治療薬の使用経験や、各国の診療事情など、論文を読むだけでは得られない現場の声を聞くことができました。

初めてのASN・KIDNEY WEEK2026 きっと一生忘れないと思います
ポスター発表で得た大きな経験
今回、ポスター発表にも挑戦しました。参加前は英語での質疑応答に不安があり、当日も自分の伝えたいことを十分に表現できないもどかしさを感じる場面がありました。一方で、海外の先生方から質問を受けたり、自分から質問をしたりする中で、考えが伝わったときの喜びや、英語で議論する面白さを実感しました。この経験は、今後さらに英語を勉強したいという大きなモチベーションになりました。
また、海外で活躍されている日本人の先生方とも直接お話しする機会に恵まれました。海外での研究や臨床経験、キャリア形成について貴重なお話を伺い、自分自身の今後の進路を考えるうえでも大変刺激を受けました。

日髙寿美先生、ありがとうございました!
コロラドの自然にも触れました!
学会の合間には、デンバーの街を散策する時間もありました。デンバーは乾燥した気候が特徴的ですが、滞在中は日中の気温が15~20℃、夜間は5~10℃程度で、比較的過ごしやすい気候でした。また、少し郊外に足を延ばしてレッドロックスやロッキー山脈の麓の街を訪れ、コロラドならではの雄大な自然を感じることができました。
そして、海外学会への参加が新たな目標に
今回のASNへの参加は、指導医の先生から勧めていただいたことがきっかけでした。海外学会での発表には不安もありましたが、せっかくの機会なので新しいことに挑戦してみたいと思い、参加を決めました。
実際に参加してみると、世界中の先生方との交流や最先端の知見に触れる中で、これまで知らなかった分野への興味が生まれ、海外留学や今後の国際学会への参加など、新たな目標を考えるきっかけとなりました。
当院では、日々の診療で多様な症例を経験できるだけでなく、そこから症例を深く掘り下げて学会発表や研究につなげる機会にも恵まれています。市中病院でありながら、国内外の学会発表に挑戦でき、指導医の先生方がその挑戦を積極的に後押ししてくださることは、当院で研修する大きな魅力の一つだと感じています。
学会参加を通して、日々の臨床や研究に取り組むモチベーションがさらに高まりました。今回得た学びを今後の診療や研究に活かし、機会があればぜひまたASNに参加したいと思います。
最後になりますが、今回の学会参加という貴重な機会を与えてくださり、症例の検討から発表準備に至るまで熱心にご指導いただき、学会期間中もさまざまな場面でお世話になりました日高先生、ならびに学会参加を支えてくださった病院の皆様に、心より感謝申し上げます。
