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先輩からのメッセージ

大木里花子 Dr(2016-2019年に専攻医)

Q1:先生の当院研修後について教えてください

当院での研修後、東京大学大学院に進学し、臨床研究を中心に研鑽を積みながら、腹膜透析に関する研究で学位を取得しました。湘南鎌倉総合病院在籍時に、腎臓内科が主体となって行う腎移植医療を初めて経験し、その魅力に強く惹かれたことから、再び腎移植に携わりたいという思いを持ち続けていました。そのため、大学院修了後は東京女子医科大学の移植管理科に進み、腎移植の臨床経験をさらに積みました。

その後、腎移植に関する研究をより深く追究するため、2024年4月に渡米し、ミシガン州のHenry Ford Hospital Transplant InstituteにResearch Associateとして勤務しました。2026年7月からはニューヨークのMontefiore Medical Centerにて腎臓内科フェローとして勤務し、現在に至ります。

Q2:現在の日々について教えてください

2026年7月から、ニューヨークのMontefiore Medical Centerで腎臓内科フェローとして勤務しています。病棟ではコンサルトチームの一員として、急性腎障害や電解質異常の診療から、血液透析・腹膜透析、腎移植患者の管理まで幅広く携わっています。そのほか、外来診療や夜間オンコールなど、腎臓内科医として多岐にわたる臨床経験を積む日々です。

米国で診療をしていると、湘南鎌倉で過ごした日々を思い出すことがよくあります。当時、非常に多くの患者さんを診療し、さまざまな場面を経験できたことが、今の自分の臨床の土台になっていると改めて感じています。医療制度や診療スタイルなど、日米で異なる部分は少なくありませんが、実際に患者さんと向き合っていると、病気に対する不安や治療への思い、医師に求めることには国を越えて共通するものがあると感じます。環境や言葉が変わっても、患者さんに向き合う医療の本質は変わらないのだと実感しながら、日々診療しています。

 

Q3:先生が当院で研修してよかったことは何ですか?

後期研修医として3年間、湘南鎌倉でお世話になりました。豊富な症例に恵まれ、教科書通りの診療にとどまらず、自分で考え、手を動かし、「目の前の患者さんのために何ができるのか」を常に考える姿勢を鍛えていただきました。

誰にでも忘れられない症例があると思いますが、私にとって今でも思い出す症例の多くは、湘南鎌倉で出会った患者さんたちです。それだけ密度の濃い3年間だったのだと思います。

また、日々の臨床だけでなく、国際学会での発表や論文執筆にも挑戦する機会をいただきました。当時は、将来自分が米国で研究、臨床をすることになるとは想像していませんでしたが、振り返れば、湘南鎌倉で得た経験が世界への扉を開いてくれたのだと感じています。

そして何より、同じ環境で研修し、切磋琢磨した仲間との出会いは、今でもかけがえのない財産です。湘南鎌倉で過ごした3年間は、臨床医としての基礎だけでなく、その後の自分の可能性を大きく広げてくれた時間だったと思います。

2018年10月・ASNサンディエゴでの発表

 

Q4:当院の研修を考える人へのメッセージをください

  湘南鎌倉には、豊富な症例と、診療科の垣根を越えた素晴らしい指導者に恵まれた環境があります。腎臓内科はもちろん、他の内科診療科の先生方からも多くのことを学び、内科医としての視野を大きく広げることができました。回診や症例検討会では、相手に伝わるプレゼンテーションの仕方を学ぶとともに、一つの症例を深く掘り下げて考えることの大切さを教えていただきました。 

  臨床だけでなく、学会発表や論文執筆、国際学会への挑戦など、自分次第で世界へと視野を広げられる環境でもあります。 将来の進路がまだ定まっていなくても、ここで目の前の患者さんに全力で向き合った経験は、きっとその後の自分の可能性を広げてくれると思います。

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